TD-Z TYPE-R+ 103H｜蘇る！長年愛用リールオーバーホールで回転性能アップ【《ダイワ》オーバーホール記録】

こんにちはgearshopです。
｟ダイワ｠のTD-Z TYPE-R+ 103H
整備レポートとなります。

お客様ご依頼内容

• ハンドルナットがなめており固定できない
• フロントフレームを変えて欲しい
• 長年愛用しているリールで滑らかな巻き心地にしてほしい

今回はパーツ交換のご希望があり確認後すぐにパーツは注文させていただきました。
古い型のリールでもメーカーにパーツが残っていることもあります。（ダイワのみ）

〜状態確認〜

• パーツ交換は必要
• 巻き取り時にシュルシュル音あり

パーツ交換以外は巻き取り時のシュル音が主な症状としてみられました。
長年愛用リールとのことですが状態としては綺麗な個体でした。

分解

早速分解していきます。まず、ナット部分がなめており締めれない状態となっています。
ここはパーツをメーカーへ注文し対応していきます。

ハンドル、ドラグパーツを外していきます。

内部の確認をしていきます。水の侵入や錆は無さそうですがグリス汚れが多く溜まっています。

ワンウェイクラッチ、メカニカルブレーキ部も確認していきます。
ワンウェイクラッチは巻き取り時のノイズ音の原因になりやすいです。こまめな確認がいいと思います。
メカニカルブレーキ内部のベアリングは交換が必要となることが多いです。
長年使用し放置するとピニオンギアが固着することもあります。定期的なメンテナンスがお勧めです。

ピニオンギア、ドライブギアの確認をしていきます。グリス抜けやグリスの汚れはありますが
ギア歯面の傷などなく問題なく使用できそうです。

ギアを外したボディ内部です。汚れの付着はありますが錆等はあまりありません。
海で使用するリールと比較しバス用は錆が少ない印象です。海で使用するリールは塩害にも要注意です。

ブレーキディスク側は問題ないことが多いです。

スプールを外し、細かい部分まで確認と分解を行なっていきます。

レベルワインダーは糸に付着していた汚れなどの影響で汚れていることが多いです。
滑らかな巻き取りを阻害したり、引っ掛かりを引き起こしたりします。

内部も全て分解していきます。汚れの蓄積が巻き取りに影響が出ることがあります。

ハンドルシャフトを外し確認していきます。ハンドルシャフト部のベアリングは摩耗していることが多いです。
巻き取りに直接影響が出ますので交換が必要です。

分解完了です。長年愛用している分汚れの付着はありましたがパーツ一つ一つは綺麗でハンドルナットとボディのフロントカバー以外は交換が必要無さそうです。

長年の愛用リールも定期的なメンテナンスでストレスなく長く使用していくことができます。
リールの状態をまずは確認してみてメンテナンスのご検討をしてみてください。

洗浄&組み上げ

今回写真はないですがまずは洗浄して各パーツを綺麗にしていきます。
あわせて注文していたパーツが到着したので交換を行なっていきます。
古い型のリールでも交換可能なパーツもあります。

洗浄後は組み上げをしていきます。
中間ギアや各パーツにグリス、オイルを塗布しながら組み上げていきます。

ピニオンギア、ドライブギアにもグリスを塗布し調整していきます。
今回は軽めの巻き心地になるようグリスを選択し塗布しています。

ドラグワッシャーも洗浄しドラググリスを塗布していきます。
リールの機種によりワッシャー数は異なりますがドラググリスが抜けてしまうとドラグ機能に影響が出てしまい、大事な場面でのラインブレイクやキャッチ率の低下につながります。

メカニカルブレーキ部のベアリングも交換していきます。

調整、確認しながら組み上げていきます。

ハンドルナットも新品に交換していきます。
ナット部は強引に開閉してしまうとネジなめしてしまうことがあります。
セルフメンテナンスやハンドル交換をする際は気をつけて作業をしてください。

動作確認をして作業完了です。
古いリールではありますがまだまだ現役で活躍することを願っています。

長年愛用リールや愛着があるリールのメンテナンスでお手伝いができればと思います。
メンテナンスご依頼お待ちしております。