リールのゴリ感はグリスアップで直る?プロが教える判断基準と限界ライン

こんにちは、リールオーバーホール専門店gearshopです。
「リールのハンドルを巻いたときにゴリゴリとした感触がある」——このゴリ感を感じ始めたとき、多くの方が「グリスアップで直るかな?」と考えます。結論から言えば、グリスアップで改善するケースもありますが、それは原因が限られた場合のみです。
「グリスを入れたのに全然直らない」「いつの間にかもっとひどくなった」というご相談もよく受けます。この記事では、ゴリ感の原因別に「グリスアップで直るケース・直らないケース」をプロが丁寧に解説します。
リールのゴリ感、主な原因は3つ

リールのゴリ感は、大きく分けて以下の3つの原因から発生します。
原因1:グリス切れ(油膜の劣化)
メインギア・ピニオンギアに使われているグリスが、長期使用や海水の侵入によって劣化・流れ出した状態です。この場合はグリスアップで改善が見込めます。使用頻度が高いリールほど、この原因によるゴリ感が出やすい傾向があります。
原因2:ベアリングの摩耗・錆
ベアリング内部のボールやレースに傷・錆が入った状態です。グリスアップでは改善しません。ベアリング交換が必要です。「グリスを足しても変わらない」という場合の多くは、これが原因です。ベアリングは消耗品であり、適切なタイミングでの交換が必要です。
原因3:ギアの摩耗・欠け
ギアの歯そのものが摩耗・変形している状態です。グリスアップでは根本的に改善しません。ギア交換またはオーバーホールが必要です。長年使用したリールや、砂・異物を噛み込んだ経験があるリールに多く見られます。
セルフグリスアップで改善が期待できるケース・できないケース
| 状況 | グリスアップの効果 |
|---|---|
| 使用3〜5年以内、巻き心地が徐々に重くなってきた | 改善可能性あり |
| グリスアップ後は少し良くなるが、すぐに戻る | ベアリング交換が必要な可能性 |
| シャリシャリという金属音も混じっている | ベアリング・ギア摩耗の可能性大、グリスでは改善しにくい |
| 砂浜での使用後や水没後にゴリ感が出た | 内部に砂・塩が入っており、オーバーホール洗浄が先決 |
| 特定の巻き角度でのみゴリ感がある | ギアの歯の偏摩耗・欠けの可能性が高い |
セルフグリスアップの正しいやり方と注意点

「とりあえずグリスアップしてみたい」という方向けに、正しい手順と注意点をお伝えします。
使うグリスの選び方
- メインギア・ピニオンギア:粘度の高いリール専用グリス(SHIMANO グリス・DAIWA グリスなど)
- ベアリング:リール専用の低粘度オイル(スピンドルオイルなど)
- 絶対に使わないもの:556(KURE)、食用油、汎用のシリコングリス(ゴムパーツを痛める場合あり)
セルフグリスアップの限界
スプール下部・ラインローラーなど外から届く部分への注油は自分でできます。しかしメインギアへのアクセスはボディを分解する必要があり、ここからはプロの領域です。「内部ギアのグリスアップ」を自己流で行うと、シムワッシャーの組み間違い・パーツの紛失・ネジの破損などのリスクが生じます。
「グリスアップしたのに直らない」はオーバーホールのサイン
ゴリ感が出始めたリールにグリスを追加しても改善しない場合、すでにベアリングやギアへのダメージが進行しているケースがほとんどです。この段階でも早めにオーバーホールを行うことで、ギア交換などの高額修理を回避できる可能性が高くなります。
gearshopでは、症状から原因を特定し、必要な整備内容と費用を事前にお伝えするオーバーホールに対応しています。「直るかどうか分からないまま依頼するのが不安」という方も、まずはLINEで症状をご相談ください。




