マグシールドに注油してしまった!放置は危険|リール修理プロが緊急対処法と修理の必要性を解説

こんにちは、リールオーバーホール専門店gearshopです。
「リールのメンテナンスをしようとして、うっかりマグシールド部分に注油してしまった…」
gearshopに寄せられる相談の中でも、特に多いのがこのトラブルです。
マグシールドはダイワが開発した防水・防塵機構で、磁性流体(マグオイル)がシールの役割を果たしています。ここに通常のオイルやグリスを注油してしまうと、マグオイルが溶け出し、シール機能が失われてしまいます。「少し垂れてしまっただけだから大丈夫」と思って放置すると、取り返しのつかない状態になることも。
この記事で正しい対処法をご確認ください。
マグシールドとは?なぜ注油してはいけないのか

マグシールドはスプール下部・ボディ内部のシール箇所に磁性流体(マグオイル)を薄い膜として張り巡らせ、外部からの海水・砂・ほこりの侵入を防ぐ機構です。
通常の釣り用オイル(スピンドルオイル・ラインローラーオイルなど)や汎用の機械油は、このマグオイルと化学的に反応して溶解・分離させてしまいます。一度マグオイルが乱れると、専用の機器と技術がなければ正常な状態に戻すことができません。
注油してしまったときの緊急対処法

1. すぐにリールを動かすのをやめる
注油に気づいた瞬間、ハンドルを回すのを止めてください。ハンドルを回し続けると、溶け出したオイルが内部に広がり、ギア・ベアリングへのダメージが拡大します。
2. 注油箇所を確認する
注油してしまった場所によって、対処の緊急度が変わります。
3. 自分でできる応急処置
マグシールド部分への注油は基本的にプロへの依頼が必須ですが、注油量が少量でまだスプール付近のみの場合は、以下を試してみてください。
- スプールを外してマグシールド球周辺の余分なオイルを清潔なティッシュや綿棒で丁寧に吸い取る(こすらない)
- 症状があれば、専門店に持ち込む
絶対にやってはいけないこと:パーツクリーナーを吹きかける、水で洗い流す(マグオイルが完全に流れ出す)、そのまま使い続ける(内部に広がり修理費用が高くなる)
放置するとどうなるか

マグシールドへの誤注油を放置すると、段階的に以下の症状・ダメージが発生します。
- 初期(数回の釣行後):シャリシャリとした巻き感が出始める、ドラグの効きが変わる
- 中期(1〜2ヶ月後):ゴリ感が強くなる、内部のベアリングにオイルが到達して異音
- 末期(数ヶ月後):修理費用が大幅に増加。最悪の場合、ギア交換やクラッチ交換が必要
早期に対処すればマグオイルの入れ替え(マグシールドリフレッシュ)+通常のオーバーホールで済むケースがほとんどです。気づいた段階で早めにご相談ください。
マグシールド搭載の主なリールモデル

以下のダイワ製リールにはマグシールドが搭載されています(一部モデルを除く)。メンテナンス時に注油場所を誤りやすいため、注意が必要です。
- イグジスト・ルビアス
- セルテート・26セルテートHD
- ソルティガ・カルディアSW
- BG SW・レブロスなど(一部モデル)
「自分のリールにマグシールドが搭載されているか分からない」という方は、リール本体またはパッケージに「MAGSEALD 」の表記があるかどうかで確認できます。
マグシールドの誤注油は gearshop にご相談を
gearshopではマグシールドリフレッシュを含むオーバーホールに対応しています。「少し注油してしまったかも」という段階でも、ぜひお気軽にご相談ください。症状が軽いうちであれば、修理費用を最小限に抑えられます。




