リールのグリスとオイルの正しい使い分け|誤った注油がリールを壊す理由

こんにちは、リールオーバーホール専門店gearshopです。リールのメンテナンスをしようとして「グリスとオイル、どっちをどこに使えばいいの?」と迷ったことはありませんか?実は、グリスとオイルを間違えて使うと、リールの性能を著しく低下させるどころか、内部パーツを傷める原因になることがあります。この記事では、年間800台以上のオーバーホール実績を持つgearshopが、グリスとオイルの正しい使い分けを徹底解説します。
グリスとオイルの違いとは
グリスとオイルはどちらも「潤滑剤」ですが、性質が大きく異なります。
| 項目 | グリス | オイル |
|---|---|---|
| 粘度 | 高い(半固体状) | 低い(液体) |
| 耐久性 | 長持ち | 揮発しやすい |
| 用途 | 高負荷・低回転部位 | 高回転・精密部位 |
| 代表的な使用箇所 | ギア・ドラグ | ベアリング・ラインローラー |
簡単に言うと、「力がかかる場所にはグリス」「繊細に回転する場所にはオイル」と覚えておくと基本は押さえられます。
リールのどこにグリスを使うか

グリスを使用する主な箇所は以下の通りです。
ギア(メインギア・ピニオンギア)
リールの心臓部であるギアには必ずグリスを使用します。ギアは強い力が繰り返しかかる場所なので、耐久性の高いグリスで保護する必要があります。オイルを使うとすぐに流れ落ちてしまい、金属同士が直接接触して摩耗・破損の原因になります。
ドラグワッシャー
ドラグ部分には専用のドラググリスを使用します。通常のグリスや機械油では摩擦係数が変わり、ドラグ性能が著しく低下します。シマノ・ダイワともに専用のドラググリスを販売しており、必ず指定のグリスを使うことが重要です。
ウォームシャフト(オシレーティングギア)
スプールを上下に動かすウォームシャフト部分にもグリスを使用します。この部分はゆっくりとした動きで負荷がかかるため、グリスが適しています。
リールのどこにオイルを使うか

ベアリング
ベアリングには専用のベアリングオイルを1〜2滴使用します。ベアリングは高速で精密に回転する部品のため、粘度の低いオイルが適しています。グリスを塗ると回転抵抗が増え、巻き心地が重くなります。
ラインローラー
ラインローラーは釣り中にラインが常に触れて高速回転する部分です。専用オイルを定期的に補充することで、ラインローラーの回転不良やライントラブルを防げます。
スプール軸・ハンドルノブ
スプール軸とハンドルノブにも少量のオイルを注油します。注油量は1〜2滴で十分。多すぎると垂れてラインや手を汚す原因になります。
よくある誤った注油とその影響

グリスとオイルを間違える
最も多いミスはギアにオイルを使うことです。オイルはすぐに流れ落ちるため潤滑効果が持続せず、ギアが金属同士で擦れて摩耗します。逆にベアリングにグリスを塗ると回転が重くなり、巻き心地の著しい悪化につながります。
注油しすぎ・少なすぎ
多すぎる注油はホコリや砂を吸着し、研磨剤のように内部を傷つける原因になります。少なすぎると潤滑不足で摩耗が進みます。「必要な箇所に必要な量だけ」が鉄則です。
市販品の選び方の落とし穴
ホームセンターで売っているCRC556などの汎用潤滑スプレーは絶対に使用しないでください。これらはリール専用品ではなく、ドラグやゴムパーツを溶かす成分が含まれていることがあります。必ずリール専用品(シマノ・ダイワの純正品)を選びましょう。
おすすめアイテム
オイルやグリスについておすすめをご紹介します。
当店の一番のおすすめはIOS FACTORYのグリスやオイルです。
当店のWEBショップでも販売しておりますので、ぜひご覧ください。
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その他のおすすめオイル・グリス
自分でできる注油の限界とプロに任せるべき理由

外部からの注油でアクセスできる箇所は限られており、内部ギアやベアリングへの正確なグリスアップは分解しなければできません。自分でリールを分解しようとして、正しく組み立てられず症状が悪化したケースがgearshopには多く持ち込まれます。特にシム調整や精密パーツの組み付けは専門知識が必要です。
gearshopのオーバーホールで行う注油・グリスアップ

gearshopではオーバーホール時に全パーツを分解・洗浄した後、各部位に適切なグリス・オイルを使用して組み立てます。ギアへのグリス量・ベアリングへのオイル量・ドラググリスの塗布量まで、長年の経験から導き出した最適な量で仕上げます。メーカー対応外のリールも対応可能。全国郵送でお受けしています。
まとめ
グリスは「力がかかる場所(ギア・ドラグ)」、オイルは「精密に回転する場所(ベアリング・ラインローラー)」に使うのが基本です。市販の汎用潤滑スプレーは絶対に使用せず、リール専用品を選びましょう。内部の本格的なグリスアップはプロへのオーバーホール依頼が確実です。






