17ハイパーフォースのゴリ感を完全復活｜レバーブレーキリールのトラブルをオーバーホールで解消！【《シマノ》オーバーホール記録】

こんにちはgearshopです。
｟シマノ｠17ハイパーフォースC3000DXXGSRの
整備レポートとなります。

お客様ご依頼内容

• 巻き取り時のゴリ感がある
• シュルシュル音がする
• 少しハンドルがガタつく

今回はレバーブレーキリール。これからの季節はフカセ釣りがいいシーズンになります。
シーズンインする前にご依頼数も増えてきています。

〜状態確認〜

• 巻き取り時のゴリ感
• ラインローラー回転時のノイズ音

整備前の状態確認では外観での破損はなし。レバーリールですがレバー機能に大きな問題は無さそうです。
ハンドルのガタつきはSUTブレーキ機能による遊びもある為、確認しながら整備していきます。

分解

作業を行なっていきます。スプールを外し、ローターを外すとブレーキコアが出てきます。
レバーブレーキのブレーキ機能を担っているパーツとなります。

ブレーキコア内部は複数のバネやブレーキ板やツメで構成されています。
ここのパーツが破損や摩耗を起こすとブレーキの効きが悪くなっていきます。

ブレーキコア部を外した後ボディ内部の確認が可能となってきます。

ブレーキレバー部の確認も行なっていきます。

ボディ内部の確認をしていきます。内部は古いグリス汚れを多く認めます。

メインシャフトやウォームシャフトも確認していきます。
ウォームシャフト部はカラーが装着されています。ベアリング化の対応も可能です。

ピニオンギア、ドライブギア、中間ギアの確認を行なっていきます。
傷や摩耗も少なくパーツ交換は必要ないです。

SUTブレーキ部の確認も行なっていきます。
正常より遊びが少しありますがこの部分が破損や摩耗しているとガタつきが大きくなることもあります。

分解完了です。内部などのパーツ破損はなくベアリングの交換のみで特にパーツ交換は必要ない状態でした。
ラインローラーに関しては一体型のラインローラーとなりますので純正パーツでの交換や社外品のラインローラーでカスタムするかをお客様と相談し検討していきます。

洗浄&組み上げ

分解後は洗浄を行なっていきます。
古いグリスはしっかりと洗浄していきます。

洗浄後は新しいグリスを各ギア部に塗布していきます。

SUTブレーキ部の組み上げ、中間ギアからシャフト部の組み上げも行なっていきます。
組み上げ時にオイルを各所使用しながら組み上げていきます。

おすすめしているオイルになります。
簡易メンテナンスなどの際にもとても重宝します。

組み上げの際にシムでガタつきなどのクリアランス調整をしていきます。
シム1枚でも大きな変化を感じられます。個体差に応じて厚さや枚数にて細かく調整していきます。

ギア部の組み上げが終わりボディカバー、ブレーキレバーを装着していきます。

ブレーキコア部の組み上げです。
バネやブレーキ板などのパーツを調整しながら組み上げていきます。

コアカバーをつけボルトを締め込みます。

ローターを取り付け動作確認をしていきます。
レバーブレーキリールの為ブレーキ動作の確認もしっかりしていきます。

ハンドルノブ内のベアリングも交換していきます。
ソルトの釣りではどのジャンルでもハンドルノブ内のベアリングは高確率で交換が必要になります。

ラインローラーはお客様と相談させていただき純正パーツに交換となりました。
ラインローラーは純正以外にもカスタムしやすいパーツになります。
社外品へカスタムすることで恩恵を受けやすいこともあります。ぜひ、こちらの記事を参考にしてみてください。

スプールを取り付け動作確認し作業終了です。

ゴリ感はベアリング交換を行い解消しました。シュルシュル音はラインローラーの影響が大きかったのでこちらも解消され問題ないと思います。
ハンドルのガタつきに関しましてはシムにて調整を行なっております。
SUTブレーキ機構の影響で少しハンドルに遊びがありますが許容範囲内ではあると思います。

これからフカセ釣りも楽しくなるシーズン！
楽しい釣行に繋げる為にぜひメンテナンスのご依頼お待ちしております。