「オーバーホール後のリールを長持ちさせるためのメンテナンス完全ガイド」
当店のオーバーホールサービスをご利用いただき、心より厚く御礼申し上げます。
この度、多くのお客様よりリールのメンテナンスに関するご質問やご相談を数多くお寄せいただいております。そこで、当店が長年にわたり培ってまいりました整備経験と、これまでに数千台に及ぶお客様のリールを実際に拝見させていただいた専門店としての知見をもとに、メンテナンスに関する情報をご提供させていただきたく存じます。
なお、リールメンテナンスにつきましては、世の中に様々な手法や考え方が存在いたします。最終的な判断につきましては、お客様ご自身でご検討いただければと思います。今回お伝えする内容は、あくまでも当店にご依頼いただきました数多くのお客様のリール現物を直接拝見し、実際の整備作業を通じて得られた経験、ならびにお客様からお聞かせいただいた使用状況やメンテナンス履歴等の詳細な聞き取り調査の結果をもとに、リール専門店として総合的に検討いたしました見解でございます。
1. リールの基本的な取り扱い注意点

オーバーホール後のリールは新品同様の性能を取り戻していますが、使い方次第で寿命は大きく変わります。
以下のポイントを日常で意識してください。
- 直射日光下の車内に放置しない
→ 夏場の車内は60℃を超え、グリスの劣化や樹脂パーツの変形を招きます。 - 地面に直置きしない
→ 砂やホコリの侵入を防ぎ、傷も防ぎます。 - 過剰な負荷をかけない
→ 許容ドラグ値以上の負荷は内部パーツにダメージを与えます。 - 水に長時間浸けない・過度な水洗いを避ける
→ 特に海水は腐食を早めます。トラウトなどの撮影もよく壊れます。 - 落下や接触の衝撃を与えない
→落下や衝撃はリール内部の破損や不調の原因となります。車載時(竿掛け)や釣行時も注意してください。
プロの一言
高温・衝撃・水分はリールの大敵。保管・運搬にも気を配ることで寿命は大きく変わります。
2. 簡易メンテナンス方法(注油・グリスアップ)

釣行の頻度によって異なりますが、以下の簡単なメンテで快適さを保てます。
- ラインローラーへの注油(2〜3回釣行ごと)
→ 防錆性能の高いオイルを1滴垂らすだけで回転性能が維持されます。
シマノのグリスインベアリングやマグシールドは注油禁止です。
2500番以下はIOS-01PRO、それ以上はIOS-02PROを使用 - ハンドルノブへの注油(月1回)
→ 滑らかな回転を保つために純正またはIOS-02PROオイルを使用。 - ギア部へのグリスアップ(半年〜1年ごと)
→ 粘度の高いグリスで耐摩耗性を確保します。
追加注油できるモデルは半年ごとに少量塗布してください。
それ以外のモデルは1年から2年に1度オーバーホールの際にお願いします。
可能でしたら定期のオーバーホールご依頼をお待ちしております。
古いモデルでサービスホールがあるモデルがありますが、サービスホールからスプレータイプのグリスを噴射するとトラブルが起きますので控えてください。
オイルは「軽く・少なく」が基本。入れすぎは汚れや回転不良をを生じます。何事も適切があります。
当店のおすすめメンテナンス道具を紹介します。ぜひご利用ください。なお当店のWEBショップでも販売しておりますので必要がある場合はショップから購入いただくか、LINE等でご連絡いただければ対応します。
色々パーツも売っているのでぜひ見てくださいね。
👇
gearshopのWEBショップを見る(整備済み中古リールもあります。)
おすすめオイル(当店使用・推奨品)
ベイトリールと2000版以下のスピニングは01オイルがおすすめ
2500番以上のスピニングリールとハンドルノブなどは02オイル
おすすめギアグリス(当店一部使用・推奨品)
粘度が高く固いので高感度使用になります。使用は少量で!
おすすめドラググリス(当店使用・推奨品)
2000番以下の小型リールにおすすめ!スピニングユーザーの皆さん!ドラググリスはオイルと合わせて必携!
2500番以上のスピニングはコレ!一度使ったら抜け出せない。
その他簡単な整備に使える当店も使う工具を紹介します。
工具類はこちら
3. リールの洗い方(過度な洗浄は逆効果)

海水使用後の洗浄について – 意外な事実
海水でのご使用後には洗浄が必要ですが、実は「過度な洗浄」は逆効果となる場合があります。
これまで数千台に及ぶリールの整備をさせていただいた経験から申し上げますと、意外にも「あまり洗浄されていない」リールの方が、内部の状態が良好である場合が多いという事実があります。
また、ソルトウォーター(海釣り)に次いで修理費用が高額になりやすいのが、実は渓流でのトラウトフィッシングです。その主な理由は「水没」によるものです。釣行中はもちろんのこと、写真撮影の際にリールごと水中に沈めて撮影されるなど、真水による深刻なダメージを受けることが特徴として挙げられます。
重要なポイント
つまり、多くの釣り人の皆様が「塩害」が原因と思われているトラブルの大部分は、実際には「水の浸入」によって生じているケースがほとんどです。
当店での実際の整備経験では、あまり洗浄されていないリールの内部に塩分が蓄積していることは、ほとんど見受けられません。
むしろ、内部への浸水が確認されるリールの95%以上は、大量の真水が侵入したことによって生じたトラブルとなっています。
完全な海水の混入があった場合には、次回のご釣行までの間に錆が発生し、トラブルが顕在化することがほとんどです。そのため、お客様ご自身でもすぐに大きな異常にお気づきになられることと思います。
過度な洗浄が引き起こす問題
特に注意していただきたいのは、過度なシャワーや水没させての洗浄行為についてです。
これらの洗浄方法は、リール表面に付着した塩分を水によって溶かし、薄い塩水を作り出してしまいます。
その薄い塩水を水圧や水没によってわざわざリール内部に押し込んでしまう行為となってしまうのです。
つまり、良かれと思って行った洗浄が、かえって塩害を内部に持ち込む原因となってしまう場合があるということです。
リール洗浄の要点まとめ

海水使用後の洗浄について
- 過度な洗浄は逆効果 – やりすぎは禁物
- 洗わない方のリールの方が内部状態が良い – 数千台の整備経験から確認済み(劣悪環境での放置は×)
- 塩害と思われるトラブルの大部分は実は水害 – 真水の浸入が主原因
- 内部浸水の95%以上は大量の真水による被害
- 渓流釣りは海釣りに次いで修理費用が高額 – 水没による被害が深刻(写真撮影などで水没)
過度な洗浄の問題点
- シャワーや水没洗浄は危険 – 表面の塩を溶かして薄い塩水を作って浸水
- 薄い塩水を内部に押し込む結果となる – 良かれと思った行為が裏目に
- 完全な海水混入は次回釣行前に錆で判明 – 異常に気づきやすい
専門店からの見解
- あまり洗浄していないリールに塩の蓄積はほとんどない
- 最近のリールは防水パッキンなど優秀だが水圧がかかると別
正しい洗い方
- ボディ外装を洗う感覚で、軽いシャワーか濡れた布で拭き取る
- 海水使用時はドラグを閉めて軽く水をかける(※ドラグ部への水侵入を防ぐためで、防水性能が上がるわけではない)
- 強い水圧・水没は厳禁
経験談
ネットで様々な洗い方動画がありますが、実際に故障しているリールの多くは「水没」や「過度なシャワー洗浄」が原因です。
オーバーホール後のリール洗浄に関する重要なご案内
防水性能の変化について
オーバーホール後のリールは、購入時よりも防水性能が低下していることをご理解ください。
防水性能低下の理由
- ゴムパッキンの再利用 – 各部のゴムパッキンを全交換せず再利用しているため、防水パッキンが緩みやすくなります
- グリス使用量の調整 – リールの防水性能の正体は、メーカーの最新技術ではなく「ベタベタに塗られたグリス」によるものです
- 性能維持のための配慮 – オーバーホールでは巻き心地や全体性能を維持するため、過度なグリス使用を避けています
洗浄時の注意事項
シールド力の低下
オーバーホール後はシールド力が落ちてしまうため、今まで以上に洗浄による浸水に弱くなります。
洗浄方法の見直しをお願いします
- 従来と同様の洗浄を続けると危険 – 早めにベアリングノイズが発生する可能性があります
- より慎重な洗浄が必要 – 水圧や水没による洗浄は特に避けてください
すぐにトラブルが起きたリールはまた浸水して送り返されることが多数です。オーバーホール前より防水性が落ちますのでよりまた費用がかかってしまいます。
お客様へのお願い
オーバーホール後のリールの特性をご理解いただき、洗浄方法についても十分ご注意くださいますようお願いいたします。
ご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
オーバーホール後初釣行時に感じる違和感について
オーバーホール後の初釣行時に発生する違和感に関しては、90%以上はギアの問題の場合が多いです。
使えないような状態を除きオーバーホール費用の発生を抑えるために可能な限りパーツはサイ使用させていただいております。(当社基準判断で即交換は決めております)
一度でも使ったリールはギアの摩耗が始まり、気になるかどうかは使うアングラーによって大きく異なります。気になったら交換を提案しすぎると9割くらいのリールにギア交換やパーツ交換を提案する必要があります。費用も追加で5000円から数万円の追加提案になり現実的ではないため一度使っていただき工賃を取らずに交換するサポートをすることで対応しております。使用後に気になられましたらお気軽にお知らせください。
フォールレバー調整
フォールレバーはメカニカルブレーキにレバー状のカバーがついた仕組みになっています。もともとは従来のメカニカルブレーキと変わりません。適宜レバー位置の調整を行なって下さい。基本的にオーバーホール後は硬めになります。フォールスピードを変えたい場合はご自身で調整をお願いします。購入時にも同様の内容が説明書に記載されております。
次回オーバーホールの時期
gearshopでは2年に1回のオーバーホールをおすすめしています。
使用頻度が高い方は1年に1回です。定期的なオーバーホールが結果としてオーバーホールの費用を下げます。
ポイント
- 内部の劣化は見た目では分かりません
- 次回予定をスマホや手帳にメモしておくと安心です
トラブル発生時の対応
- 異音・ゴリ感:使用を中止し、オーバーホールをご依頼ください
- 水没:応急処置で乾燥させても腐食は進行します。速やかにご相談ください
- 回転不良:砂や塩の噛み込みが疑われます。無理に回さず専門メンテへ
早めの対応が修理費を抑えるコツです。
トラブル発生時は速やかにご連絡をお願いします。
お申し込み時のご同意いただいた「注意事項」の内容を再度ご確認ください。
使用後のやっぱり交換したい!を叶えるサポートサービスはこちら
6. 当店の買取サービスのご案内
オーバーホールをご利用いただいたお客様限定で、オーバーホールと同じタイミングでのリールの買取も承っています。
特徴
- メンテナンス履歴を評価に反映
- 宅配査定&送料無料
- 釣行に使える状態で査定
リンクはこちら → gearshopの買取サービスページ

まとめ
- 高温放置と過度な洗浄はリールを傷める最大要因
- メンテナンスは“軽く・外装だけ”が鉄則
- 異変を感じたらすぐ相談、2年後には再オーバーホール
大切なリールを長く使うために、ぜひこのメンテナンス方法を日々実践してください。
最後まで見ていただいたお客様へ
当店のサービスをお気に入りいただき、他のリールも依頼したいなどおかわり追加メンテナンスをご希望のお客様がいらっしゃいました、スペシャルクーポンコードのご案内です。
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