【リールオーバーホール専門店が語る】ダイワ・マグシールドの真実|素晴らしい技術だが知っておくべき5つのポイント!

マグシールド ダイワ

「マグシールドって本当にメンテナンス不要なの?」
「マグシールド搭載リールが故障したら修理代が高いって本当?」

ダイワのスピニングリール・ベイトリールを使用しているアングラーの皆さん、マグシールドについてこんな疑問を持ったことはありませんか?

熊本でリールオーバーホール専門店「gearshop」を営む私たちは、年間798台以上、累計2650台以上のリールをメンテナンスしてきました。その中には、もちろん多数のマグシールド搭載リールも含まれています。

今回は、2650台以上のリールを見てきたプロの視点から、ダイワのマグシールド技術について、メリットもデメリットも含めて正直にお話しします。マグシールドは確かに素晴らしい技術ですが、誤解されている点や、知っておくべき注意点もあります。

この記事を読めば、マグシールドリールを長く快適に使うための正しい知識が身につきます。

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当店のオーバーホールについて詳しく知りたい方は下記をご覧ください。

マグシールドとは?ダイワが誇る革命的防水技術

25ソルティガ
ソルティガ (ダイワホームページより)

磁性流体による画期的な防水機構

マグシールドとは、磁性流体(マグオイル)を使った防水・防塵機構です。

従来の防水機構はパッキンやOリングで物理的に水の侵入を防いでいましたが、これには大きな欠点がありました。パッキンは摩擦抵抗が大きく、リールの回転性能を損なってしまうのです。

ダイワはこの問題を解決するために、磁性流体という特殊なオイルを開発しました。

マグシールドの仕組み:

  1. リール内部の重要部分に磁石を配置
  2. 磁性流体(マグオイル)を封入
  3. 磁力によってオイルが「液体の壁」となり、水や塵の侵入を防ぐ
  4. 物理的な接触がないため、回転抵抗がほぼゼロ

これは本当に画期的な技術です。

リールオーバーホール専門店が認める「マグシールドのすごさ」

私たちgearshopは、2650台以上のリールをメンテナンスしてきましたが、マグシールドの防水性能は本当にピカイチです。これは正直に認めます。

1. 防水性能はダントツで優秀

オーバーホールで分解してみると、マグシールド搭載リールの内部は驚くほどクリーンです。

マグシールドなしのリール

  • 海水使用後、内部に塩分が侵入している
  • ベアリング周辺に汚れや異物が付着
  • ギア部分に砂粒や塵が混入

マグシールド搭載リール

  • 内部がほぼ新品状態
  • マグシールド部より内側に水分や塩分がほとんど侵入していない
  • ベアリングのコンディションが良好

この差は歴然です。特にオフショアやソルトルアーで酷使されるリールにとって、この防水性能は計り知れない価値があります。

2. ベアリングの寿命が明らかに長い

ベアリング

マグシールドベアリングは、通常のベアリングと比べて圧倒的に錆びにくいです。

私たちが見てきた事例

  • マグシールドなしリール:半年〜1年で塩噛み・錆びが発生
  • マグシールド搭載リール:2〜3年経過しても内部ベアリングがクリーンな状態

これは大きなメリットです。ベアリング交換の頻度が減るため、長期的なメンテナンスコストが抑えられます。

3. 日常メンテナンスの負担が軽減

マグシールド搭載リールは、釣行後の手入れが比較的簡単です。

  • 軽い流水で表面の塩を流すだけで十分(マグシールド部への注油は不要)
  • 通常の使用では内部への水分侵入リスクが低いため、神経質になる必要がない
  • メンテナンス頻度を減らせる

「忙しくてメンテナンスする時間がない」というアングラーにとって、これは大きな魅力です。

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プロが語る「マグシールド搭載リールの誤解」

ここからが重要なポイントです。マグシールドについては、いくつかの誤解があります。

誤解①「マグシールドは壊れやすい・弱い」

これは誤解です。正確には「マグシールド自体は壊れにくいが、別の部分が弱い」が正解。

私たちがオーバーホールで見てきた事例では、マグシールド自体が故障しているケースは実は少ないです。(マグ漏れはありますが・・・。)
問題は他の部分にあります。

マグシールド搭載リールで起こりやすいトラブル:

  1. ボディとボディカバーの隙間から浸水
  • マグシールドが防いでいるのはベアリング周辺やローター内部
  • ボディとカバーの合わせ目は従来通りのパッキン構造
  • ここから浸水すると、マグシールドとは無関係にトラブルが発生

※その他の防水性に関してはシマノが長年研究されていて秀でている気がします。

  1. ラインローラー部の不具合
  • ラインローラーベアリングにもマグシールドが搭載されているが、ここは最も過酷な環境
  • ラインの摩擦熱、塩分、ライン噛み込みなどで負担が大きい
  • マグシールドがあっても、使用頻度が高いと劣化は避けられない
  • 洗いすぎてマグシールドが破損していることも
  1. ドラグ系統のトラブル
  • ドラグワッシャーは消耗品
  • マグシールドとは無関係に摩耗する
  • 定期的なグリスアップや交換が必要

つまり、「マグシールドが弱い」のではなく、「マグシールドでカバーできていない部分」が弱いのです。

誤解②「マグシールド=完全メンテナンスフリー」

これも大きな誤解です。

ダイワも「メンテナンスフリー」とは謳っていません。正しくは「メンテナンス頻度を減らせる」です。

マグシールド搭載リールでも、以下のメンテナンスは必要です:

  • 定期的な軽い水洗い
  • ドラグ部のグリスアップ
  • ラインローラーの点検・注油(ただしマグシールド部以外)
  • 年に1回程度のオーバーホール

完全放置は絶対にNGですが、入念にやりすぎてもかえって破損することもあります。

プロが見てきた「マグシールドのデメリット」

ここからは、私たちプロの視点から、マグシールドの正直なデメリットをお伝えします。

デメリット①「回転の重さ」は確かにある

これは認めざるを得ません。マグシールド搭載リールは、非搭載リールと比べて若干重く感じることがあります。

ただし、注意すべき点があります:

巻き重りの原因は複合的

  • マグシールド自体の磁性流体の粘度
  • 磁力による抵抗
  • ローター構造の違い
  • グリスの種類や量
  • ベアリングの配置

「マグシールドだから重い」と決めつけるのは早計です。実際、最新のマグシールド搭載リールは、その他の部分の技術の進化により初期のモデルより軽く感じます。

感じ方には個人差があり、「超軽快な巻き心地」を最優先する方には不向きかもしれません。

デメリット②「マグ漏れが起きると一気に不具合が出る可能性」

これが最も重要なポイントです。

マグシールドの磁性流体は、磁力によって所定の位置に保持されています。しかし、何らかの原因でこの磁性流体が漏れ出すと、一気に問題が発生します

マグ漏れの原因

  1. 落下や強い衝撃
  2. 水没による乳化
  3. 誤って他のオイルを注油(磁性流体が機能を失う)
  4. 経年劣化(稀だが発生する。初期のマグシールドに多い)

マグ漏れが起こると

  • 防水性能が一気に失われる
  • 本来入ってはいけない部分に磁性流体が付着
  • ベアリングやギアに異物として悪影響
  • 回転不良、異音、動作不良が一気に発生
  • クラッチ部分への侵入が一番問題です。

つまり、「完璧に機能している時は最強、でも一度破綻すると一気に崩れる」のがマグシールドです。

私たちがオーバーホールで見てきた事例でも、マグ漏れしているリールは深刻な状態になっているケースが多いです。

デメリット③「自己メンテナンスが困難」

マグシールド部は、一般のユーザーが分解・メンテナンスすることができません。

  • 磁性流体の補充は専門知識と特殊工具が必要
  • 誤って分解すると、メーカー保証が受けられなくなる
  • 他のオイルを注油すると、磁性流体が機能を失い故障する

つまり、「メンテナンスはプロに任せるしかない」のです。

自分でリールをいじるのが好きな方、コストを抑えるためにセルフメンテナンスしたい方にとっては、デメリットになります。

デメリット④「不具合が大きくなるとパーツ代が高額に」

これが最大の注意点です。

マグシールド関連のパーツは、通常のパーツより高額です。

パーツ代の例(ダイワ公式パーツ価格)

  • マグシールドベアリング:1個4000円するものも・・・。
  • マグシールドユニット一式:数千円(機種による)
  • メーカーでの修理が必要なケースも多く期間もかかります。

さらに、マグ漏れなどで広範囲に不具合が出た場合、複数のパーツ交換が必要になり、修理費用がパーツ代金だけで1万円〜2万円を超えることも珍しくありません。

購入金額が2〜3万円のリールで、修理費用が1.5万円かかるケースもあり、「新品を買った方が安い」という状況になることもあります。

だからこそ、早めのメンテナンスが重要なのです。

小さな不具合のうちに対処すれば、数千円で済むことが、放置すると高額修理になります。

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マグシールドリールを長く使うための正しいメンテナンス

ここまでデメリットもお伝えしましたが、正しくメンテナンスすれば、マグシールドリールは非常に優秀なリールです。

日常メンテナンス(釣行後)

  1. 極軽い流水で塩を流す(スプールを上向きに)
  2. 絶対にマグシールド部に注油しない
  3. 乾燥させる
  4. 異音や違和感がないかチェック
  5. 落下に注意

定期メンテナンス(1年に1回から2年に1回)

プロにオーバーホールを依頼するのがベストです。

gearshopでのマグシールドリールオーバーホール

  • スピニングリール:6,900円〜(シム調整付き)
  • ベイトリール:6,400円〜(ソルトベイト)
  • マグシールド部の点検・チェック込み
  • マグ漏れの有無を確認
  • 必要に応じてパーツ交換提案

早めのオーバーホールで、高額修理を防げます。
状態によってはすでに高額修理状態になっているものもあります。

こんな症状が出たら即オーバーホール検討!

✓ 巻き心地が急に重くなった
✓ 異音(ガリガリ、キシキシ)がする
✓ ローターの回転に違和感
✓ ラインローラーの回転が悪い
✓ 水没させてしまった(緊急!即対応必須
✓ 誤って注油してしまった
✓ 前回メンテナンスから1年以上経過

特に水没は、磁性流体が乳化して機能を失うため、最優先で対応が必要です。

gearshopのマグシールドリール対応実績

私たちgearshopは、マグシールドリールのメンテナンスに豊富な経験があります。

対応実績機種(一例)

  • ソルティガ各種
  • セルテート各種
  • イグジスト各種
  • フリームス各種
  • カルディア各種
  • ルビアス各種
  • モアザン各種
  • エメラルダス各種

マグシールド特有のトラブル対応

  • マグ漏れチェック
  • マグシールドベアリング交換
  • ラインローラーマグシールド部の点検
  • 誤注油後のクリーニング(応急対応)
  • 水没後の緊急メンテナンス

お預かり期間:通常2週間程度
急ぎの場合は、スピード対応・ハイスピード対応(3日以内着手)も可能です。
混み合う時期は期間が長くなります。また交換が必要なパーツが出た場合は期間が伸びます。(一部メーカー経由のパーツもありさらに長くなる場合があります。)

まとめ マグシールドは素晴らしい技術、でも過信は禁物

リールオーバーホール専門店として、2650台以上のリールを見てきた私たちの正直な結論:

マグシールドは本当に素晴らしい防水技術です。しかし、万能ではありません。

マグシールドの真実:
✅ 防水性能はピカイチ、これは間違いない
✅ ベアリングの寿命が明らかに長い
✅ 日常メンテナンスの負担が軽減される
⚠️ 回転の重さは個人差あり、気になる人もいる
⚠️ マグ漏れが起きると一気に不具合が出る可能性
⚠️ 自己メンテナンスが困難、プロに任せるべき
⚠️ 不具合が大きくなるとパーツ代が高額に
⚠️ シールドが弱いのではなく、別の部分が弱い

長く快適に使うために

  • 釣行後は必ず流水で塩を流す
  • マグシールド部への注油は絶対に禁止
  • 半年〜1年に1回はプロにオーバーホールを依頼
  • 小さな違和感のうちに対処すれば、高額修理を防げる
  • 水没は即座に対応、絶対に放置しない

マグシールドリールは、正しく理解し、正しくメンテナンスすれば、非常に優秀な相棒になります。

あなたの大切なダイワリールを、最高の状態で長く使い続けるために。gearshopが全力でサポートします。

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「マグシールドだから大丈夫」と過信せず、定期的なプロのメンテナンスを。小さな不具合を早期発見することで、高額修理を防ぎ、リールを長く快適に使い続けられます。

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